中国語で名前しか言えなかった私が北京師範大学で学んだ中国語取得への最短の方法

北京植物園花畑留学
北京植物園花畑

目標が決まっても一体どれくらいで話せるようになるかは人それぞれ違うと思います。
今まで勉強してきていても現地では全く通じなかったり、なまりがあったりして語学習得に時間がかかったり。私の経験でどれくらいで話せるようになったのかをお話したいと思います。

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結局どれくらいで話せるようになるの?

結論から言います。簡単な会話だったらきちんと毎日学校へ通っていれば半年くらいで簡単な自分の意見は言えるようになると思います。
でもそれは、語学学校へ通い、語学習得の道を知っているカリキュラムを学習したからというのも大きいです。
北京師範大学では1965年から留学生を受け入れている語学のプロなのです。
教科書は北京での生活を題材にした物が多く、語学のみならず歴史や文化なども学べるようになっています。

日本で半年同じくらい勉強するのとは習得量が格段に違います。
今まで自分が日本で一体何を勉強してきたんだと自己嫌悪におちいるくらい中国での勉強は素晴らしい物です。

バスや飲食店、デパート、路上で歩いている人など、中国語が飛び交っているので、知らず知らずと耳と頭にインプットされていきます。

私は初めて中国(北京)に留学した時は自分の名前と簡単な自己紹介。兄弟はどれくらいいるなどしか話せませんでした。ただ、日本で発音の練習は嫌になる程勉強してきたので発音には自信があり、自己紹介も覚えてきた文章は全部伝えることはできました。

最初のスタートのレベルがどの程度かによってだいぶ変わってくると思います。

留学前に言えた中国語は

你好,我叫○○ ,20岁. 我家有4口人,爸爸 妈妈 弟弟和我.
こんにちは、私の名前は○○です。4人家族です。父、母、弟、私です。
くらいしか言えませんでした(笑)

初日はレストランで注文もできないし、バスの乗り方もわからないし、結構苦労しました。飲食店ではとりあえず頼んだ料理が全部パクチー入りの料理だったり。
学校の入学式で校長先生が言ってることなんてちんぷんかんぷんで寝そうになりました。相手が何を言ってるわからないのは自分が伝えたいという気持ちよりも辛いです。

私がだんだん相手が何を言っているかわかるようになってきたのは大体半年くらい経ってからのことです。

最初の数週間はこれ、これ、後これ(这个,这个还有这个)と一言発するしか注文することしかできませんでした。注文した料理が来てなくても料理名をいうのに精一杯でしたが、
3〜4ヶ月後には注文した後、宮保鶏丁(鶏肉とカシューナッツの炒め物)がきていないから早く持てきて!服务员!宫保鸡丁还没上来!快点儿!!という文章が言えるようになりました。
バスに乗る時、人がいっぱい過ぎて降りられない。そんな時はちょっと通して!不好意思 过一下, など、教科書では教えてくれない身近な会話もすぐに話せるようになりました。

現地の人とコミュニケーションをとるにはもう少し時間がかかり、半年〜1年くらいはかかります。その間、日本語に興味がある中国人などとも触れ合うことが多かったので意思疎通はできてました。難易度が一番高いのはタクシーの運転手です。もちろん他の語学は知らないので今まで外国人通しで通じていたことは全く通じなかったりは良くありました。
ただ過ごすだけではもちろんダメですよ。学校へ行った後さらに自分で勉強して…の繰り返しです。

なので、どこからが話せるようになるというボーダーラインはその人次第だと思います。努力した分自分に返ってきます。
タクシーの運転手と気軽に話ができるようになればレベルはかなり高いと思います。
それを目標にするのも良いかもしれません(笑)

外国人同士の会話

北京で食べた中華料理
北京で食べた中華料理

語学留学は、本科生(中国人と一緒のクラス)と語学のみの外国人クラスなど色々な形があります。私は中国人以外の外国人クラスで勉強していましたので、先生のみが中国人でした。先生はもちろん標準的な言い方、わかりやすい会話をしてくれます。なので、わからないということもほどんどないし、つたない会話も拾ってくれるのでストレスはない分、現地人との会話としては少し物足りない印象でした。実際日本人だって綺麗な日本語を毎日使っているわけでもないし、流行り言葉や間違った使い方なんて山ほどあります。それは中国語も同じです。

実際語学力が同じレベルの外国人と話してもお互い間違えているのかはわかりにくいです。ですが、間違えないように慎重に会話をするのではなくどんどん言葉を発することが大切です。気軽に話せる環境は大事なので大いに活用しましょう。間違えは中国人と話したときに直してもらえれば良いのです。思いっきり会話を楽しみましょう

中国人とどれだけ触れ合うかが勝負!相互学習とは?

相互学習とは、お互いの母国語を教え合うということです。1時間のうち30分は日本語、30分は中国語のようにお互いが教え合うことにより、一方的に学ぶのとは違った学習方法で語学力がつきます。

自分と年齢が同じくらいのお友達がいると会話も弾むし、時には恋愛話や将来のこと、趣味のことなど日本の友達と同じくらい楽しい会話をすることができました。また、少し自分の意見が言えるようになったレベルになったら、日本語には興味あるけど、日本語が全く話せない中国人と勉強するのは一番良いと思います。日本語を教えるのって意外と難しくて自分も勉強になります。
相手が日本語が話せないのはこちらの中国語を磨けるチャンスでもあります。
最初は大変かもしれませんが、繰り返して会話することで会話能力が格段と上がると思います。

現地の人と会話をする場面に直面した時、学校で習った勉強は基礎として役立ちますが、実際話すとなると堅苦しい綺麗すぎる中国語会話よりもいかにナチュラルで現地の人と溶け込むかがカギになると思います

テレビやDVDで語学力を高める。おすすめのドラマと番組

学生寮には1部屋に必ず1台テレビがあります。それを活用して学習したこともありました。

ただ、最初何を言っているのか全くわからずでした。特に天気予報は全国の天気を数分で伝えなくてはいけないのでなんせ早い!!北京の温度を聞き取るのもやっとでした。朝、授業へ行く前に必ずテレビをつけて目を冷ましていました。

もしかなり厳しい場合は日本のドラマの中国語吹き替えバージョンのDVDなどを購入して、字幕も中国語にして観ると良いかもしれません。馴染みのある内容なら吹き替えでも何となくわかってきます。たまに間違った字幕の表現も出てくるので間違い探しをしてみるのも語学力UPに繋がります。中国のドラマも結構勉強になります。内容に変化があると観てて飽きないし良い学習方法ではないかと思います。

慣れてきたら中国のバラエティ番組なども利用して自分の興味のある分野からみていくとよいかもしれません。
私はニュースが一番聞けたかな。CCTV 中央电视台朝のニュースはよく観ていました。
アナウンサーがきちんとした中国語で伝えてくれるので個人的には聞き取りやすかったです。料理番組も結構おすすめです。食材の名前や、
切り方、入れ方、混ぜ方などの単語がボンボン出てくるので良い勉強になります。

留学中に観ていたドラマは少し情報が古いので、最近観た中国語のドラマを紹介します

我的前半生…上海の日常のお話。ハマりまくって1日に3話くらいは観てました。
人不彪悍枉少年(日本語は駆け抜けろ1996…若者の恋愛を含める日常のお話。
面白いしキュンキュンポイント加算で勉強になります。ちろん中国語で!

まとめ

いかがでしたか、その人の能力にもよりますが、語学はどこまでがゴールなのかはなかなか線を引けないのが現状です。ちょっとしたやりとりで会話が成立するのが『会話』と言うのか、お互い意見を交換し合って『会話』と呼ぶのかは人それぞれの感覚なのでやはりそこは具体的な目標設定が必要になってくるかもしれません。

ちなみに私は自分の意見が6割、相手の言ってることがわかるのが8割くらいでなんとなく会話と呼べるようになりました。

毎日話す、聞くこと、積み重ねが将来を決めます。短時間でも毎日!10分でも‥せっかく留学したのだから悔いのない毎日を送って欲しいです。インプットはハードルが低いですが、アウトプットは相手がいないとできません。ひとりで話しても直してくれる人もいないし。やはりそこはマンツーマンで話せる相互学習を上手く活用しましょう!!

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